注文住宅の本体価格
本体価格って何だろう?
住宅を建てるには、その建てる土地の状態によって、工事の値段が大きく変わってくるものです。
しかし、家を建てるお客さまにとって、目安となる値段がなければ、家づくりの依頼先を検討することは難しいです。
そこで、もともとはお客さまへ住宅価格の目安を示すために「建物だけの価格(本体価格)」÷「建物の延床面積」を計算した「坪単価」というものが使われるようになりました。
しかし、坪単価だけで判断してしまう人が多いため、ハウスメーカーなどで「坪単価25.8万円!※ただし本体価格、延床面積35坪以上に限る」など、テレビCMやチラシ等でも良く目にするようになりました。
この「坪単価」については、こちらのページで詳しく説明します。
本来、お客さまにわかりやすく伝えるための価格が、わかりにくいものになってしまっています。
ここでは、「本体価格」は、「実際に家が建つ価格ではない」ということを覚えておいてください。
家づくりには、住宅会社の「本体価格」以外にもさまざまな費用がかかります。
良い住宅会社は、契約前に引き渡しまでにかかる費用の話をします。そこで、家本体以外にかかる費用だけではなく、その他にかかる費用も見積もってくれます。
(設計事務所などでは、住まうまでの費用の他、住んでからの費用までを丁寧に計算してくれる所もあります。)
しかし、悪い住宅会社は、契約前は本体価格のみ(本体価格と必要最低限の諸費用)で話を進め、契約後にその他家を建ててから住むために必要な費用を上乗せしてきます。要注意!
(モリイエでは、契約後に費用を上乗せする会社をリストにしています。)
ここまでのまとめ
- 本体価格はあくまで目安で、実際に家が建つ価格ではない。
- 良い住宅会社は契約前に、引き渡しまでにかかる費用の話しをする。
- 悪い住宅会社は契約前は、本体価格で話しを進める。
本体価格に含まれる範囲
モリイエで、本体価格に含まれる工事の範囲を調べてみました。
- 基礎工事費
- コンクリート基礎を作るために必要な工事費用です。
- 木工事費
- 柱や梁などの建物の骨組みの工事や壁や床、天井を作る工事費用です。
- 鋼製建具工事費
- 窓や玄関ドアなどのサッシ施工者が扱う工事費用です。
- 屋根工事費
- 屋根などを取り付ける工事費用です。
- 住宅設備工事費
- キッチンやユニットバス、トイレや洗面化粧台など、水まわりと呼ばれる住宅設備の工事費用です。
- 外壁工事費
- 外の壁を施工する工事費用です。
- 内装工事費
- クロス(壁紙)などの室内の装飾をする工事費用です。
- 断熱工事費
- 壁や床、天井の断熱・気密をする工事費用です。
- 水道ガス工事費
- 水道配管、換気機器の設置、ガスの配管などの工事費用です。
できるだけわかりやすく書いてみました。もっと詳しいことを知りたい方は、以下の「業界標準の本体価格」をチェックしてみてください!
業界標準の本体価格
プレハブ建築協会で規定している本体価格の基準です。
「プレハブ建築協会」は、積水ハウス、大和ハウス工業、ミサワホーム、セキスイハイム、パナホーム、旭化成等が集まった協会です。準会員や、賛助会員といった形で、住友林業や三井ホームなど、大手ハウスメーカー8社全社と、中堅メーカーのほとんどが加入している協会です。
その「プレハブ建築協会」で規定している本体価格の基準が、標準の本体価格だと思います。
項目 | 内容 |
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標準外部工事 |
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標準内部工事 |
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標準付帯設備 |
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電気設備 |
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給排水設備 |
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(社)プレハブ建築協会規準
家づくりに必要なお金
では、家づくりに必要なお金にはどのようなものがあるのでしょうか?
まずは全体を把握しましょう!
家づくり全体に必要なお金には、ハウスメーカーや工務店により多少の違いはありますが、大きく下記に区分されます。
- 建物の本体価格
- 附帯工事費
- 別途工事費
- その他の費用
詳しくは、次の「家づくりに必要なお金」のページで紹介します!